« 2004年8月 | トップページ | 2004年12月 »

2004年9月

知財人材教育のやり方

今日のパテントサロンの左端のトップに、東京理科大学の知的財産専門大学院
広告が掲載されていました。といっても、HPに掲載されている内容は以前と大して
変わらなかったのですが。

この手の専門職大学院だと、例えば東京工業大学の知的財産マネジメントプログラム
や、大阪工業大学の知的財産専門職大学院が知られています。
そうそう、金沢工業大学の知的財産プロフェッショナルコースは忘れてはいけないです
ね。確かに、大学を中心に知財人材は圧倒的に払底しているのでしょうから、
それなりのニーズはあるのだろうと思っています。

ただ、知財に関連ある当事者毎に考えていることがばらばらのように思え、果たして
これら大学院がそのニーズに個々に対応できるのだろうか、と心配してしまいます。
例えば、大学にとっては即戦力となる知財担当者の育成を希望しているでしょうが、
既に知財部が存在する企業からすると、技術知識を有する新入社員を一人前の知財
担当者に育成するプログラムはある程度確立しており、知財専門職大学院を卒業した
からといって就職に有利になるとは思いにくいです。あくまでもその人毎の個別の資質
を見て判断するでしょう。一方、弁理士会の一部では知財専門職大学院卒業者に対し
て別の試験制度を設けることで基本的知識を備えた弁理士の大量発生を目論んでいる
人もいます。

今、設立認可申請中、あるいは既にコースが開設されている大学院のカリキュラムは、
それではどのようなニーズに対応できるのでしょうか。HPで公開されている情報を見る
限りではどうも中途半端な感じがしています。法律は一通り教える、では、知財とビジ
ネスとの関連、そして、経営と知財との関連についてはどこまで教えられるのでしょう
か。加えて、経営、ビジネスの知識は不要でしょうか。

こう考えると、元々知財と経営に関する定式化された議論は今まで少なかったので、
そもそも教えられる人材が払底しているのだと気づかされます。今、知財バブルと
呼ばれていることも、経営に役に立つ知財といったイメージだけが先行して、事実は
その点については誰も模索している、あるいは、企業の中に隠れてはいるが企業
秘密の壁に阻まれて一般化されないでいるので、早晩そのメッキがはがれてバブル
崩壊しそうです。しかし、当事者の自分としたらそれは避けたい。

このあたりが最近の自分の焦りとなっている気がします。

« 2004年8月 | トップページ | 2004年12月 »

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
フォト
無料ブログはココログ