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弁理士とMOT再び

先日、私と同じように弁理士でMOT(技術経営修士)を取得した友人と酒を飲みながら色々と話をしていました。彼によると、弁理士でMOTを取得した人はもう10人以上いるとのこと。私が第1期生でそのときに4人ですから、なんだか増えましたね。

で、MOTを取得して何か変わったか、MOTを業務に生かせているか、という話になりました。二人が口を揃えて言ったことは、残念ながら生かせていない、という結論でした。折角苦しい思いをして夜間の大学院に2年間も通学し、ようやく学位を取得しても現時点では何も変わらない、ということです。

弁理士とMOTについては以前の記事でも書きました。自分の見解はその時とほとんど変わりません。弁理士という職業、業務とMOTが対象とする技術経営との間には依然としてかなりの距離があるように思います。しかし、技術経営を考える際に知財のファクターは非常に重要になってきていることは確かであり、知財の専門家としての弁理士の役割は依然として高いと言えます。技術+知財という切り口で考えるならば、弁理士+MOTという人材は何かしらのsolutionを提供できるようにも思えます。

しかし、弁理士という職業は基本的には明細書作成業であるとも言えます。一方、技術経営+知財重視という観点からすると出願しないというsolutionも大事な場合があります。弁理士+MOT人材が例えば知財戦略コンサルタントとして活動する場合、自身の儲かる道を塞いでも企業のためになるアドバイスができるのか、ちょっと自己矛盾的な話になります。

それでもなお、弁理士+MOT人材は弁理士にない見識と知見を持っているだろうと信じています。これ以降は、自分自身がどんな人材になれるのか、どんな行動ができるのか、という実践で証明するしかなさそうです。

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コメント

こんにちは。

記事を書いてから少し時間がたち、面白いことに、弁理士+MOTなる人材が、今、知財経営コンサルティング委員会に3人も集まっています。何ができるかまだわかりませんが、面白いことができればいいと思っていますhappy01

弁理士+MOTの会社勤務弁理士というのはなかなか増えないのですが、私としては非常に価値のあるものだと思っています。自分自身がまず頑張らなければ…。

はじめましてhappy01

ブログを興味深く拝見致しました。
僕自身も弁理士試験に昨年合格し、電気メーカーの
知財部で働く社会人です。
次なる目標をMOTにすることができないか、最近
考えております。
やはり、発明を権利化することはできても、自社で
実施されず、眠っている権利も多く、企業の利益に
貢献できているのか疑問に思うことがあるためです。
特許性があっても、あえて出願せずに、Keepして
おくという戦略もあると思います。
もう少し、企業の利益となるために、知財側から
何をすることができるのか、MOTで自分なりに探ってみたいと思うようになりました。

とても参考になりました。

また訪れたいと思いますrun

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