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PNDをイノベーション論及び特許で考えると

(今日の記事はちょっと調査不足かなぁ…すいませんm(__)m)

先日のBLOGの「超低価格PCをイノベーション論で読み解くと」の続きみたいな記事です。

最近、車を買い換えることになり、ナビは何にしようという相談を販売店としている際に、HDDタイプではなくSDD(メモリーってことですね(^^))のカーナビがお安いと言うことでこれにしようと思って、念のためオートバックスに行って現品を確認することにしました。メモリータイプだから、最近はやりのPND(Portable Navigation Device)のコーナーにあるのかと思ったらHDDナビのコーナーに並んでいて、店員曰く「SDDタイプは容量が少ないですから地図もちょっと貧弱です、HDDナビもお安くなってますからこちらをどうぞ」と年式落ちのHDDナビを薦められ、最新型でないと地図が役に立たないだろう、と内心ちょっとむっとしながら「そうですかぁ」とその場を立ち去ることにしました。ちなみに、PNDのコーナーは脇のひっそりした場所にありました。まあ、売る側からすると取り付け料もそれほど請求できないでしょうし、単価が安いですからうまみも少ないんだろうなぁ、と思っていました。

PNDとはご存じの方も多いと思うのですが、日本で主流のダッシュボード内に入れ込むAV機能も高機能なものと異なり、ダッシュボードの上に吸盤で取り付けるような簡単に着脱ができるタイプの安価なカーナビです(日本で割と簡単に手に入る機種がこちらの記事でずらっと紹介されています)。当初はカーナビ機能に特化したものだったのですが、最近はiPodみたいに音楽プレーヤーの機能を持っていたり、カレンダーが付いていたりしてちょっと高機能化しています。PNDメーカーとして世界的に有名なのが米国Garmin社とオランダTomTom社です。世界的に見ると日本で主流の高機能タイプはあまり人気がないようで、というかこのPNDが出てからはPNDの売れ行きが非常に伸びていて高機能タイプは今ひとつの様子です。

考えてみると、このPND、破壊的イノベーションのまた一つの例かもしれません。日本のメーカーの場合、カーオーディオメーカーがカーナビに進出した場合がほとんどですので、AV機能は必須と思っていたのかもしれません。日本の顧客もまた、AV機能がないカーナビは欲しなかったのでしょう。しかし、全世界的に見れば、カーナビ機能に特化した安価なカーナビに対する市場は大きく残されたままだったのです。日本企業はこの市場をみすみす逃していたわけです。

ただ、超低価格PCの場合と異なるのが、カーナビは特許の塊ともいえる機器だと言うことです。PCの場合、製造ライセンスは比較的オープンなので製造に困ることはそれほどありません。また、超低価格PCを製造したメーカーは既に既存の価格帯でのPCを製造している経験があるメーカーばかりですから、新たに特許ライセンスを取得する必要はないはずです。一方、上述のTomTomは会社のWebを見ると全くの新参者のようで(GarminはWebを見る限り老舗のようです)各社の特許網をかいくぐってどうやって商売をするのかちょっと不安な面があります。事実、記事によるとGarminはTomTomを相手取って特許侵害訴訟を提起しているようですし、また、ほかの記事ではアイシンはTomTomと特許で和解したそうですし、一筋縄ではいきそうにありません。

ただ、こう書くと特許はイノベーションを阻害するとか言われるのかなぁ…それは嫌ですね。

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