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特許と経済学??

今、「知財創出/イノベーションとインセンティブ 」という本を読んでいます。この本は、ちょっと題名からは予想しにくいのですが、知的財産制度を経済学から読み解くという変わった視点から語られた本です。

もう少し詳しく言うと、イノベーションに対するインセンティブとしてどのような制度が適当なのか、賞金制度がいいのか知的財産制度がいいのか、そして、イノベーションに対するインセンティブを最大にするにはどのような知的財産制度がいいのかを経済理論を元に解明する、というものです。経済学と言っても数理経済学を使っているので中身は結構数学です。なかなかこういった視点を持って語られた書籍は見たことがないので(私の不勉強だと思うのですが(^_^;))新鮮な気持ちで読み進めることができます。この本を見ると結構色々な参考文献が出てくるのですが、ほとんどが米国の参考文献(著者が米国人だからなのかもしれませんが)なので、この分野は米国が進んでいるんだなぁ、と感心してしまいました。

ただ、数学理論を用いて解析をしますので、知的財産制度とはいえ数学モデルに当てはめないといけませんから、例えば進歩性と利用発明との関係とかもドーナツのような図を使って非常に単純化して解析したり、また、化学・薬学のように一製品一発明を前提としていたりで知財の実務を知っている身としては物足りない面が多々あるのですが、それは今後の発展を期待したいところです。

上に書いたように、この分野、日本ではまだまだそれほど発展していないように思います。例えば「特許経済学」で検索しても、こんな報告書あたりがめぼしい業績のように見えます。自分が興味を持っている特許とイノベーションとの関係を研究する上で、上に書いた本はなかなか参考になります。いつかきちんと勉強しなければ…。

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