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自動車産業とAV機器産業と

先ほど終わったワールドビジネスサテライトで、トヨタ自動車の渡辺社長をお呼びして自動車業界のことについて話をしていました。その中で新興国市場について特集があり、例えばインドを例に取れば、インドの購買力からすれば小型車(以前このBLOGでタタ社のナノを取り上げたように)を投入できるかどうかがシェアを確保できるキーであり、トヨタは現時点では小型車を投入できていない(カローラですら高級車扱いですから)のでシェアが確保できていないが、これから新設計の小型車をインドで生産してシェア拡大を図る、という話がありました。

購買力によって売れるものが違うというのはごく自然の話であり、AV機器メーカーを例に取れば日米欧市場では薄型テレビばかり売れていますが、新興国市場では未だにCRTテレビが売れている(当然、薄型テレビの需要も上向きになっていますけど)わけです。トヨタがインドに新設計の小型車を投入する判断をしたのは、インド市場をやっと重要視し始めた証だと思います。スズキはもう遙か前に現地企業と合弁で小型車(日本で言えば軽自動車クラス)を生産し、インド市場のシェアの半分近くを確保しているわけです。

こうなると、全世界的に見ると、自動車産業で言えば日米欧市場では次世代自動車、例えばハイブリッドカー、電気自動車、燃料電池自動車の開発を進め、新興国市場ではガソリン・ディーゼル自動車をいかに安価に生産するかに専念するというかなり多極的な戦略をとらざるを得ないと思われます。AV機器メーカーの場合、日米欧市場であれ新興国市場であれ、例えばテレビであれば段々と薄型テレビに切り替わっていきますから、新規R&Dという側面では薄型テレビに集中できるわけです。グローバルに見てイノベーションの進行速度が違うというか方向性が微妙に違うというか、ちょっと面白い現象です。

で、本当は知的財産の話もしないとこのBLOGのお題に適わないんですが、インドの特許出願の特徴とか調べないとわからないのでとりあえずここまでで失礼。すいません。m(_ _)m

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企業経営・技術経営」カテゴリの記事

コメント

市丸風呂屋さん、こんにちはhappy01

なるほど、確かにインドは未だにカースト制度が色濃く残っているようですから、S社が進出した当初は苦労したんでしょうね。

自動車産業の場合、部品産業をいかに育てるか、というところが難しそうな気がします。内製比率をどれだけ高められるかでコストも変わってきますし。

あれ? ↑のコメントは私です。失礼しました。

S社の場合、カースト制度をうまく乗り越えて成功にたどり着いたとどこかで読んだ記憶があります。
地産地消という日本発想だけでは乗り越えられないところにも海外進出の難しさがあるようですね。

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