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低価格デジカメってどうよ

今日は知財と関係ない話題で。

最近気になっているのが低価格デジカメです。デジカメについては、日本企業が独占的シェアを持っている(しかも国内市場を見ていると)ように思われがちですが、低価格デジカメの場合、例えばSamsung TechwinKodakというメーカーがそこそこのシェアを持っています。国内市場では低価格デジカメはあまり売れていない印象を持っていますが、米国では結構ローエンド機もよく売れています

デジカメというのは垂直統合的モデルとOEM、ODMモデルが混在するちょっと特殊な製造モデルになっています。垂直統合的モデルの例はキャノン、パナソニックといったところでしょうか。このようなメーカーの場合、撮像素子であるCCD、CMOS(デジカメにはあまりCMOSを使いませんが)から始まって相当の部分を内製し、製品の差別化とコストダウンを図っています。ただ、キャノンなど工場自体を海外に移転してはいるものの、性能面での差別化を重要視しているせいか低価格モデルにあまり力を入れていない印象があります。ソニーなどの場合、高機能モデルは自社製、低価格モデルは台湾メーカー等を使ったOEMという棲み分けをしているようです。一方、オリンパスはほぼ全量をOEMしている様子です。

低価格デジカメを私が気にしているのは、低価格デジカメそのものが市場にどれだけ受け入れられるか、ということです。国内の場合、消費者自体が購買力を持っていますので低価格よりも一定以上の機能を選択する傾向が強いようで、あまり低価格デジカメの市場は開拓されていないと言えます。一方、海外では機能より価格を重視する一定の市場があるので、そこそこ低価格デジカメが受け入れられる余地があります。加えて、海外では日本のように高機能プリンターが普及していませんので、自宅でプリントするという習慣があまりなく、今までの銀塩カメラと同様にプリントラボに写真のプリントを依頼することが多いようです。こう考えると、かつての「写ルンです」のようにカメラに機能を求めるよりも写ればいいという割り切り方をした消費者がかなりいてもおかしくありません。

既にデジカメの高機能化も一定の限界を迎えているように思えます。高画素化もこれ以上求めることは難しいでしょう。顔認識もスマイルシャッターで一定の水準に至ったように思えます。デジカメ自体をどのように使うか、という提案型商品も、今のところ新しい芽は出ていないように思います。こうなると、デジカメという市場がどの方向に向かうかといえば、まだ普及していない消費者に対する低価格路線での攻勢、というのはあり得るのではないでしょうか。PCや薄型テレビの場合のように、低価格路線で国内メーカーが外国メーカーの後塵を拝することがないよう、願いたいと思います。

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