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高機能・高価格路線、それとも低価格路線?(その3)

今日はちょっとショッキングな新聞記事を見ました。本日の日経産業新聞でVizioの躍進が特集されていて、その中で、ここ1~2年の間に日本や韓国の家電メーカーが新規フィーチャーとして搭載してきた4倍速液晶、省エネなどの機能を搭載した液晶テレビをVizioが発売するとのこと(すいません、リンクは見つかりませんでした)。これら機能は、日本・韓国の家電メーカーがそれなりの年月をかけて開発してきたものゆえ、Vizioはどうやってキャッチアップできたのか不思議でなりません。そして、これら機能は、低価格路線を追求しているVizioとの明らかな差異化ポイントとして導入されたでしょうから、これからどうやってVizioを突き放すかという新たな戦略を考えないといけないことになります。日経ビジネスの最新号に書いてあった(と記憶しています)ように、薄型テレビも急速なコモディティ化に突入しているようです。

商品の差異化という観点で考えると、現在考えられるのは、HDDレコーダー等の周辺機器とのリンク、ネットワークとの親和性(IPTVなど)といったところですが、正直言ってこれらの差異化ポイントは一定以上の購買力を有する階層向けのもので、CRTテレビのリプレース需要、及びデジタルテレビへのリプレース需要に対応したものとは言えません。真っ向からVizioと価格勝負を挑む必要性があるように思います。ただ、急激なコモディティ化は、DVDプレーヤーの例に見るように、需要が一巡した時点で安売りメーカーが急速に体力を失うことが往々にして考えられるので、Vizio側も数年後には機能勝負合戦に参加せざるを得ない可能性もあります。

こんな時、知財として何ができるか、前も書きましたが本当に悩みます。DVDプレーヤーを製造していた中国メーカーはDVD関連の特許料を価格に転嫁できずに先細りしてしまいましたが、Vizioが同様の道を歩む保証はどこにもありません。4倍速液晶、省エネ技術は技術標準化されているわけではないので、特許の網にかかる可能性も高くありません。とは言え、差異化技術の権利化は地道に行う必要があります。

まあ、あんまり暗いことを考えても仕方ないので、コストパフォーマンスの良い商品をタイミング良く供給するという王道を歩むしかないのだと思います。知財としては、その方針をサポートできるようにしたいものです。

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