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レビューを信じてはいけません

今日は日曜日なので知財と関係ない話を。

Amazonを始めとしたe-commerceサイトやkakaku.comのような価格比較サイトでは、ユーザーからのレビューが投稿できるようになっています。このレビュー、Web 2.0的に言えば"Wisdom of crowds"ということでインターネット上の知を拡大する行為として好意的に捉えられていますし、"The wisdom of crowds"という題名の書籍(邦題は「みんなの意見は案外正しい」)まで出版されています(順番としては書籍のほうが先みたいですが)。

さて、このユーザーからのレビューを私も参考にしようと思ってみていることが多いのですが、書籍部門は比較的正鵠を得ていると思うものがおおい一方で、ミュージック部門はアーティストに関する単なる好き嫌いの表明に終わっていたり、一方的な非難の場になっていたりで、どうも信用がおけるものになっていません。ミュージック部門というのはやはり裾野が広いので雑多な意見の寄せ集めになりがちなのかもしれません。書籍部門は(私がビジネス書ばっかり見ていることもあるかもしれませんが)他人の目を意識した冷静な書き方が揃っているように見えます。

レビューという存在は、言うまでもなく他人にその書籍なりCDなりをお薦めする際に自分として何を考えているかを書くもので、他人に納得してもらえるために客観的な観点から述べる冷静さを持たないとレビューとしては今ひとつの存在になってしまいます。ビジネス書は知識を伝達するものですから、その読者もビジネス書から提供される知識の善し悪しを冷静に判断しやすいと思いますが、ミュージックというのは人間の感性に訴えるものですから、客観性を持つこと自体結構難しいものだと思います。プロのレビュワーは、その点を理解しつつ、多方面の音楽を聴いてきて得られた知識なり感性を磨いてレビューを書いていますし、そのレビューが参考にならなければ商売になりませんから、プロの書くレビューは納得のゆくものが多いです。一方、Amazonなどにあるミュージックのレビューは全くの個人が書いているものですから、そこまでのレベルを期待するのが難しいのは当たり前です。

ただ、そうなると"Wisdom of crowds"は必ず正しいとは言えなくなりそうです。

価格比較サイトの場合、このレビューが結構サイトの評判そのものを左右しかねませんので、色々な努力をしているようです(参考記事があったのですが、どこかに行ってしまいました)。確かに、例えばkakaku.comのクチコミを見ていても、酷評といえるものは私が見る限り見あたらず、非常に整然とした印象を受けます。

まあ、どんな時代でも、人の意見を鵜呑みにせず、冷静な判断をするべきだ、ということなのでしょう。

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