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雑感あれこれ

今日は短めに。

最新号の日経ビジネスと日経エレクトロニクスで、低価格薄型テレビに関する共同特集を行っています(URLを表示したいのですが、毎週最新号の中身に変わってしまうので、今週木曜日までの限定ということでこちらこちらを)。日経ビジネスの方は薄型テレビの水平分業化へのトレンドを受け入れる論調のため、技術革新のために苦心して設計しているメーカーに対して風当たりの厳しい言い方になっています。日経エレクトロニクスは、むしろ環境重視のために先進メーカーは苦労していますね、という論調に近いです。

確かに、液晶パネル自体がこのところの不況と特に台湾メーカーを中心として汎用品の生産能力が格段に向上したために生産過剰気味のこともあり、薄型テレビ自体は急速なコモディティ化をとげています。日経ビジネスにもあるように、汎用品をあちこちから集めて力業で製造することも可能になりつつあります。しかし、そういった力業で作った製品が消費電力の面で好ましいのか、また、そもそも寄せ集め的な製品が耐用年数だけ持つのか、というちょっとした疑問もあります。

この点、とっくに水平分業化を成し遂げてしまったPCの場合、安かろう悪かろうという時代はとっくに過ぎ、Acerなどのメーカーは全世界的な販売網を確保しながら大量調達、大量生産により安価な製品を安定した品質で作り上げることを可能にしています。いずれ、薄型テレビも試行錯誤を繰り返しながらそういった世界に突入するのかも知れません(ただ、テレビって各国で好まれる仕様が微妙に異なったりするので、PCほどの画一的な生産はどこまでできるかchallengingな作業ですが)。それまでに、トップメーカーは安値攻勢に負けないほどの価格競争力と商品競争力及び品揃え(高級品から普及品まで)を実現しないといけません。難しい所です。

それからもう一つ。

電気自動車の世界的シンポジウムが開催されているようです(紹介記事)。このシンポジウムで、プラグインハイブリッド車に関する標準化が盛んに議論されているようです。具体的には、プラグインハイブリッド車を構成する部品の要素、プラグインハイブリッド車の充電電圧等、さらに充電池そのものの仕様まで数多くの議論があるようです。問題は、こういった標準化作業は欧米企業を中心にまたも策定が開始されたようで、日本政府及び企業はあまり表立って活動をしていない様子なのです。

単体のハイブリッド車と比べて、プラグインハイブリッド車の場合、社会的インフラの整備が重要なKey factorになると思います(他社のプラグインハイブリッド車を買ったら家で充電できなくなるのでは買うインセンティブがなくなります)。こうなると、標準化作業が避けて通れなくなります。日本企業はプラグインハイブリッド車の技術は世界で最も先進的だと思いますが、欧米企業の思惑は、自身に有利な標準化作業を進めることにより日本企業が優位に進めている技術革新を封じ込め、標準化された技術を新たに開発せざるを得ない状況を作り出してしまうことにあると思われます。これでは、何のためにプラグインハイブリッド車をこつこつと技術開発してきたのか、先が思いやられます。

世界的標準化の重要性及び日本国として標準化を重要視することは知的財産推進計画に既に掲載されていることです。そうでありながら、プラグインハイブリッド車の標準化作業で遅れをとるとなれば、日本国政府の縦割り行政の弊害とも言えるのではないでしょうか。もし、日本の自動車メーカーが何らかの思惑を持って取り組んでいるのであればいいのですが、政府を含めて無策であるならば大変なことになると思います。

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