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研究と実務の超えがたいギャップ

今日は会社をさぼって(当然有休ですよ←ばれたらまずいかなcoldsweats01)シンポジウムに参加してきました。幸運にも知り合いに一人も会わずに参加できました。

内容自体は結構興味深いものもあり、参加してよかったと思うのですが、幾つか、大学の研究者の研究発表がちょっと気になるところが。最近の傾向として特許データベースを使った知的財産研究が流行っており、今回もそういった発表がありました。研究成果の常として、単なるフレームワーク提示ではなく実際に適用してうまくいきました、という話をします(それがないと単なる概念の提示なので面白味がありません)。しかし、その実際に適用した結果を見ると、その業界に属する人間であれば当たり前の結果か、あるいは、実情はそうではないんです、というものに終わっていて、ちっとも深みがありません。結局、知的財産研究のための研究に終始していて、産業にいかに寄与するかという観点が欠けているか、その気がないかのどちらかなんでしょう。

理由として考えられるのが、知的財産の研究者が実際の産業界での実務経験に極めて乏しく、一定の成果が得られた段階で満足してしまうからだと思われます。逆に、産業界での実務経験が豊富な人材も知的財産の研究者にいらっしゃるのですが、そういった方は逆に自身の体験を説くだけに終始してしまい、研究というフレームワークに載らないことばかりされています。結局、この間のギャップは解消されません。この話、知財学会の研究発表会を聴いていても同じことがずっと気になって、自分自身は結構いらついています。本当は自分がやればいいんでしょうが、体力が持たないのと自分自身の年齢を考えると研究の最前線で働ける年月に限りがあってもう遅いかな、と思うのがあって困っています。

誰か同じことに気付いている人はいないんでしょうか…。

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知的財産/特許」カテゴリの記事

コメント

久野さんも参加されていたんですね。まとめ役の渡部先生は苦労されたと思いますが、ちょっと焦点がずれたシンポジウムになってしまって残念でした。もう少し、議題を絞ってきちんとした議論をしていただくとよいのでは、と思い、アンケートに書いておきました。

杉光先生の3Dインターネットに関する諸問題は、どちらかというと当事者間の取り決めで何とかなる問題のように思うので、あまり興味が沸きませんでした。

私も、「東京大学・京都大学合同 国際シンポジウム2009」に参加してきました。

「イノベーションにおける競争と協調 -次世代の特許制度を考える-」というテーマ設定にひかれて参加したのですが、内容は不満足でした。

しかし、杉光先生の「3Dインターネット」における法的問題には興味を持ちました。最後のしめくくりの堀場さんのメッセージから、堀場さんの気迫が伝わってくる感じがあり、良かったと思いました。

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