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産業革新機構とは何?

経済産業省の肝いりで、「産業革新機構」なる官製ベンチャーキャピタルが立ちあげられようとしています(こんな記事があります)。経済産業省の担当者が概要を説明していますので、こちらの記事もご参考までに。この、産業革新機構、行政によるベンチャー支援と思われがちですが、実は知財推進計画2009にも「産業革新機構の体制を整備する」と重点施策に堂々と謳われており、知財の側面からもちょっと注目しておくべきもののようです。

そもそも、産業革新機構は、例のIntellectual Venturesが日本支社を立ち上げ、産業界に眠っている休眠特許の掘り出しや先端技術で優秀な成果を上げている大学教授等の研究者に対して経済的支援を行い、これを知財化する取り組みを行おうとしていることに反応し、「日本版Intellecutal Venturesを作ろう」という意気込みで検討されたものと記憶しています(どこかに資料があったはずなのですが、見つかりません、ごめんなさいsad)。現時点で産業革新機構が考えているスキームは、どちらかというと官製ベンチャーキャピタルの意味合いが非常に強いので、逆に知財の取り扱いはどうするんだ、と思ってしまいます。

現状では、まだ産業革新機構が具体的行動を起こしていないので、詳細な論評をすることはできませんが、個人的には、果たしてベンチャーキャピタルを行政が行う必要があるのだろうか、という根本での疑問がぬぐえません。リスクマネーだからこそ政府主導で行うべきなのだ、という論もあるかと思いますが、(ちょっと厳しい言い方をすると)一時期大学発ベンチャー1000社実現、ということで多額の補助金及び行政の支援がされ、確かに1000社起業は実現しましたが、その後、大学発ベンチャーがめぼしい成果を上げたかといわれるとちょっと疑問であり、そもそも立ち上げるべきでなかったベンチャーが補助金のおかげで立ち上げられたようなこともあり得ることを考えると、最終的には市場の評価が得られない事業は市場から退出すべきなので、その目利き能力には厳しいものが求められるべきだろうと思っています。

それにしても、前回の記事でも紹介したように、Intellectual Venturesを黒船来襲かのように報じる記事や政府の反応を見ていると、本当のところはどうなんだろうと思ってしまいます。何年かしないときちんとした評価は定まらないと思いますが。

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