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弁理士試験合格後の自己研鑽

ぼーっとしているうちに、このBLOGへの皆様のアクセスが50000アクセスを超えていましたhappy02皆様にこの場を借りて厚く御礼申し上げますconfident

さて、本題を。

よく言われることとして、弁理士合格は弁理士としての業務のスタートラインに立ったに過ぎず、その後は自己研鑽が欠かせない、ということがあります。これは自分が弁理士としてのキャリアプランを考えて自分なりに勉強をしてきた経験からもうなづけるところです。弁理士法改正により自己研鑽自身が義務化していますから、時代の流れも弁理士試験合格=弁理士業務一本立ちという公式が成り立たないことを示しているでしょう。

では、何を研鑽すべきなのかということについては、何となく見ているとその時代のトレンドみたいなものがあるように思います。私が合格した頃はグローバルな特許出願が盛んに唱えられていて、外国語の習得、そして海外特許実務への精通が次なるステップだったように記憶しています。その後、弁理士自身が訴訟への関与を強めるに伴い(付記弁理士もその流れですね)、法律系知識の習得をすることも一つのトレンドになったように記憶しています。これらを合体すると、米国弁護士資格の取得を前提とした米国ロースクール留学という流れになります。私も、一時期検討をしたのですが、最大の難点は財力と体力でした。どちらも限りがありますので。その後、一連の知財推進計画で知財経営がfocusされると、経営知識を身につけようとするトレンドが出てきているように思います。IPBAは弁理士側が必要に迫られて作ったセミナーだと理解しています。ごく少数ですが、弁理士試験の次は中小企業診断士試験だ、と考えておられる方もいるようです。

自分の経験からすると、資格試験の勉強にはある程度のイナーシャ(慣性力)がありますので、合格したからと言ってそこで勉強をやめるのではなく、何らかの形で勉強を続けようとする気持ちが継続するように思います。この継続性と、上に書いた周囲から言われる自己研鑽の必要性とが合体して、延々と勉強が続く泥沼にはまり込んでいくようにも見えます。

ここで注意したいのが、企業勤務弁理士を除いて弁理士は出願関連の書類を作成して生計を立てていますので(ごく少数、コンサルタント業務や出願系以外の実務で稼いでおられる方もいらっしゃるでしょうが)、特許事務所に勤務して明細書等の(補助)作成能力をみがきながら弁理士試験に合格されたならまだしも、実務経験がない状態で弁理士試験に合格し、その後、自己研鑽の掛け声に後押しされるように実務経験以外の知識習得に邁進した場合、本業の知識が疎かになったまま年月が過ぎてしまう可能性があることです。ごく最近の合格者は登録前研修をされていますが、それでも個人的には特許事務所等での実務経験は必須だと思っています。

自分の知識の何をして弁理士たらしめているのか、という観点に立つと、合格後にまずやるべき知識習得は何であるかがわかるように思っています。私は法律系知識の取得も語学研鑽も経営知識の習得も一通りしてきましたが、この間、かなりの年月を要してしまいました。振り返ってみると、それなりの年月をかけて習得したからこそわかってくる境地もあるように思います。まあ、こんな話をすると単なる説教にしか見えないかもしれませんがcoldsweats01

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コメント

いやいやcoldsweats01、この文章は自戒の念を込めて書きました。自分自身も弁理士試験合格からずっとイナーシャがかかったままで勉強の泥沼から抜け出せないでいるわけで。

お互いに体を大事に長生きしましょうhappy01

> 延々と勉強が続く泥沼にはまり込んでいくようにも見えます。

ん~、耳が痛いっす。^^);

資格試験の知識というのは、その後の業務で全部をずっと記憶しておくべきものではないと思っています。一番大事なのは、何となくそんなこともあったよな、という手掛かり的な記憶が残っていて、後は基本書なり実務書を読み返せば記憶が甦るというものでいいということです。弁護士だって医者だって資格試験の時の知識を全部記憶しているわけではないわけです。

その上で。

付記弁理士試験が弁理士試験合格後のお勧めの自己研鑚方法かというと、そればかりではないと私自身は思っています。ちょっと批判めいた言い方になるのを承知の上でお聞きいただきたいのですが、付記弁理士になった中でどれだけの弁理士が弁理士としての活動期間の中で実際に付記資格を活用できたのかと考えると、実はごくわずかの割合ではないかと思っています。世の中、それほど知財訴訟だらけではないので。明細書記載能力に長けた弁理士だって必需性は十分あります。それ以外の活動分野も幾つもあります。要は、自分が好きでやっていける分野を見つけることで、あちこちつまみ食いしても全部不十分に終わってしまいます。

はじめまして。現在では付記弁理士登録のための研修・勉強が自己研鑽の一番手っ取り早いルートということになるでしょうか。実務畑出身の私としては、資格取得に費やした努力、知識はもっぱら業務の効率化、ノウハウという形で昇華されてしまい、業務上直接関係しないと思われる知識は蒸散しつつある、といった感じです。

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