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知財戦略とKPI

日本知財協会が発行している「知財管理」誌の最新号(2009年8月号)に、「知財マネジメントの重要業績指標(KPI)-知財目標・知財戦略とKPIに関する考察-」という論説が掲載されています。この論説では、ご存じの方も多いと思いますが、キャプラン=ノートンが推進しているバランストスコアカード(BSC)理論における戦略マップを描き、これをKPIを使ってコントロールしようという、なかなか壮大な話です。

戦略マップは、原著を早速買ったのですが、あまりの分厚さに早々に挫折し、ちょっと自分の心の中ではトラウマ状態になっていますcoldsweats02。そのうちに日本語版も出たんですが、やはり日本語版も分厚いので買っていません。ただ、概念は立派だと思うのですが、戦略マップを作成すること自体が結構大変な作業であるようにも思え、これをまともに知財戦略立案に応用したら大変なことになりはしないか、と思います。

そもそも、自分の考えでは、KPIは知財戦略が立案したとおりに実行されているかをコントロールするための指標であるべきで、この範囲内で応用するならばKPIは十分役に立つ指標になりうると思っています。まずはSWOT分析→知財戦略立案→PDCAサイクルを回して継続的な知財戦略実行という流れであるべきです。そもそもSWOT分析をするだけでも大変な労力が必要だと思います。どうも、中小企業診断士の2次試験では問題文を読んで30分くらいでSWOT分析をし、それに基づいて回答する必要があるようなのですが、所与の条件がそれなりに簡略化されているからこそ30分程度でSWOT分析ができるのだと思っています。情報収集、情勢分析をするだけで相当な労力と時間がかかります。その裏付けがあるからこそSWOT分析に書かれる一言にも重みと客観性が担保されるのだと思います。

ちなみに、SWOT分析やKPIといったものを知的財産(知的資産)とつなげて考え、大々的に宣伝してきたのは経済産業省の知的財産政策室(こんなポータルページがあります)で、このポータルページに色々なHow toが紹介されています。ただ、目的は知的資産経営というちょっと大きいところにあるので、実践するにはかなりの読み替えが必要なのですが。

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