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オンリーワン企業を目指せ??

今日は短めで。

中小企業を支援する立場の本によく書いてあることで、「オンリーワンを目指せ」というものがあります。確かに、中小企業がいきなりナンバーワンを目指すのはかなり無理がある(ベンチャー企業が将来その業界でナンバーワンを目指したいという意識は天晴れですが)と思うので、業界なり狭い分野なり(ニッチと言ってもいいかもしれませんね)でオンリーワンを目指すのはそれなりに合理性があるように思えます。そして、オンリーワン企業の典型例として、痛くない注射針を開発した岡野工業ですとか、一品物の金属絞りでは並ぶものがない北島絞製作所とかが紹介されることが多々あります。

では、日本にあまたある中小企業がみんな岡野工業や北島絞製作所みたいになれるかというと、やはり無理があると思わざるを得ません。岡野工業にしても、岡野社長の類い稀な知識と技能をもってしても膨大な数の失敗を経てやっと開発に成功しているのですし、北島絞製作所にしても、長年の経験と勘を備えた超優秀な職人がいてこそ、どんな金属部品でもへら絞り加工で仕上げてしまえるわけです。これら企業はもはやナンバーワン企業と言ってもいいかもしれません。

では、どの当たりを目指せばいいかと言われれば、私が思うのは、受注元の企業から指名されるくらいの特色を持つ企業を目指せばいいのではないか、ということです。特色としては当然技術に基づくものがいいのでしょうが、他にもコスト面での優位性(例えばねじを低価格で大量生産できます、というのもいいでしょう)などあると思います。前にも紹介した「大田の工匠100人」に選ばれている職人さんたちは、これもナンバーワンに近いくらいすごい方ばかりですが、まぁ、この方たちまでは至らなくても、受注元から安定していい評価を得ることを目指せばいいのだと思います。製造業でも消費者を相手とする場合やサービス業の場合は消費者にきちんと選択されるくらいの特色を持てばいいのだろうと思います。その上を目指す場合は、かなりの決断と仕掛けが必要ですので、経営者にそれなりの才覚がないといけませんし、スタッフにも能力と数が必要ですから、ちょっと大変です。

最近流行の「オンリーワン企業」という言葉は、聞こえがいいのですが、経営者にとってはそれなりのプレッシャーがかかるように思います。個人経営でない限り、企業にはゴーイングコンサーンが要請されますから、地道な活動は常に求められます。

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