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今年1年の知財のことを振り返って

ここ数ヶ月、かなりBLOGの更新間隔が空いてしまい、こんなへっぽこなBLOGでも新着記事を期待されているかもしれない方にはご迷惑をおかけしています。公私ともに多忙だ、ってことと、この不況で知財業界全体に景気のいい話がないので、書くネタもそれほどなく、どうしても更新、という気持ちになれずにいたことと両方ありまして、間隔が空く結果になっています。この状態はしばらく続きそうですが、勉強会があればそれなりに思うところも出てきますし、継続して勉強会には出席する予定でいますから、大幅に更新間隔が空くことはないと思っています。

この1年間、自分は会社の中で特許実務をしていない関係もあり、申し訳ないのですが、業務自体が増えもせず減りもせず、つつがなく平凡な会社生活を過ごすことができました。反面、去年とそれほど変わりもないなぁ、という何となくの無力感もありますが。

一方で、知財を巡る情勢はこの1年間随分変化があるように思えます。正確に言えば、嵐の予感とでも言うべきでしょうか。具体的には特許制度そのものの見直しに関する議論が特許制度研究会を始めとして幾つかありましたし、長期的に見れば日本特許出願の減少傾向は抗うべくもなく、弁理士という立場からすると特許手続代理人としての事業構造を見直さなければいけない時点に来ています。そんな中で、知的財産コンサルティングに関する幾つかの先駆的取り組みがされていますが、現状では行政からの補助なくして知的財産コンサルティング活動に関する事業が自立できる見通しはそれほど立っていないように思えます。弁理士試験合格者増がもたらすのはレッドオーシャン市場における果てしない流血事業なのか、はたまた弁理士はブルーオーシャン市場を見つけることができるのか、その瀬戸際に来ているように思えます。

こんなことを考えているとちょっとだけ心が暗くなってきますが、それでも知的財産権に関する世間の認識度は以前より格段に高くなってきていますし(経営陣が知的財産権の重要性に関して無知であったかどうかについては私はかなり大きな疑問を持っています、特に大企業の場合)、将来についてはこれもちょっとだけ楽観視をしています。とは言え、問題は弁理士業界の食い扶持をどう考えるかですね。phase shiftが確実に起こりつつあると思っているので。

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コメント

ある弁理士さん、こんにちは。リンクはご自由にどうぞ。

最後のphase shiftというのはパラダイム・シフトという言葉をど忘れしてしまい、ま、近い言葉でいいか、と思って書きました。リンク先の記事で思い出せることができました。ありがとうございます。

知財業界の中にはなかなかイナーシャがかかって修正しづらいところもあるのですが、知財業界を巡る世界にパラダイム・シフトが起きている以上、変わらざるを得ない、つまり必然が待っています。誰がその必然を的確に捉えられるのか、これからはちょっと知恵比べでしょう。

私も、今年が知財業界が変化する潮目の年になるように思います。
なお、同じようなお考えでしたので、勝手ながらリンクを貼らせて頂きました。すいません。

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