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明細書の質revolutions

昨日書いた明細書の質について、ちょっとだけ書き忘れたことがありましたので、補充をします。

昨日記事をアップしたら、早速twitter上で数多くの方に反応していただきました。感謝致します。その中で、企業が求める明細書の質(これは顧客評価や顧客ニーズという言葉で説明しました)は、私が書いた顧客満足ほど高いものではないというご指摘もありました。

自分は企業知財部門で随分長いこと(16年も)知財担当者として働いていましたので、このご指摘はその通りであると思っています。そもそも、企業側にも色々な都合がありますので、毎回100点満点の明細書作成を代理人側に求めるとは限りません。一例を挙げれば、代理人側が独自に先行技術調査を行い、企業側が出願時に記載を希望している権利範囲(正確には出願時ですから特許請求の範囲です)とは大幅に異なる権利範囲の明細書を書く場合があります。企業が希望する権利範囲は、実は様々な要因の元に成立していることがあります。他社に対する牽制力を強く希望する場合は、実際に成立しうる権利範囲以上の請求の範囲を書くこともあり得ます。この辺りの事情が代理人側に伝わっているならばいいのですが、時に代理人の思い込みで、言葉は悪いですが「余計なお世話」をしてしまう場合があり、このような努力を企業側はあまり評価しません。

しかし、自分が顧客満足について縷々説明していたのは、実は、自分が企業知財部門で担当者として働いていた際、発明者からヒアリングした時点でその発明及び従来技術との対比の中で大体この程度の明細書を自分なら書くだろうという一応の見込みがあり、実際にできあがってきた明細書原稿をチェックすると、かなりの確率で裏切られることがあったので、多分に自分が設けているハードルがかなりシビアなものであると思う一方、自分自身はこのハードルを自分で勝手に下げるべきではないという思いがあるからです。結局、ぶれない軸と柔軟な対応、ということだと思っています。

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