« 企業知財部と特許事務所との業務経験はどう役立つのか(補遺) | トップページ | 外国特許出願に思うこと(雑感) »

「共に成長する」という視点

このところ、結構業界ネタが続いていて、あまり関心のない方もいらっしゃるかと思いますが、もう少しだけお許し下さいm(_ _)m(業界ネタが面白いと思っていただける方が大勢いらっしゃることを期待していますがhappy01)。

さて、先日、twitterでふと呟いて、そのうちBLOGに書きますというネタが残っていたので、そのことについて簡単にご説明を。内容は、前回及び前々回に引き続き、企業知財部と特許事務所との関係についてです。

企業(知財部)は、特許事務所に対して弁理士を含めた出願代理業務の専門性を評価し、出願に関する代理を依頼するわけですが、とは言え、出願業務全般について特許事務所に優位性があるとは言えない部分がどうしても残ります。どのようなことかと言えば、例えば明細書をどのように記載すべきかについては、通常は特許事務所のほうが延べ件数で言えばかなりの企業よりも経験値が高いと言えます(超大企業だとそうも言えませんが)。しかし、明細書作成業務において、最終的に権利化され、(訴訟提起する/されるまで至らなくとも)権利活用の場において第三者の厳しい目に晒されることで反省点が見つかることもあります。通常、特許事務所は当該権利活用の場に出席せず、また、その場でどのようなことがあったかについて個別にフィードバックを受けることはありません。また、海外での出願を念頭に置くことが多い企業の場合、外国出願の際にできるだけ手直しをせずに済むように、明細書の記載形式をいわゆる「世界共通明細書」にすることを求める場合もあります。このような場合、企業側から明細書作成に関する指示書(マニュアル化されることもあります)が渡されることがあります。その内容は色々ですが、特許事務所の立場からすると「なるほど」と思わせる内容があります。従って、明細書作成業務について特許事務所は企業から代理委任されているのですが、当該明細書作成業務の具体的内容については、委任元たる企業から教わることもないわけではありません。これを屈辱的と感じるのか、はたまた、成長の糧とできるのか、それは特許事務所個々の問題ですから私は何もコメントしませんが、私としては、「共に成長する」という関係を築けるようになりたいと常日頃思っています。

一方、個々の企業知財担当者と特許事務所の担当者(弁理士)とで比較すると、企業知財担当者よりも特許事務所の担当のほうが出願代理業務の経験値が高いことに時々遭遇します。この場合、知財担当者と特許事務所担当者との面談(時に発明者面談と同時の場合もあります)において、特許事務所担当者がその場をリードするようなこともあり得ます。従って、(可能性として)企業知財担当者が特許事務所担当者から「教わる」(代理委任という関係からするとこの言い方は正しくないわけですが)場合も想定できます。これについても、私としては、「共に成長する」という関係を築けるようになりたいと常日頃思っています。

で、少しまとめて言うと、私としては、企業知財部や特許事務所という立場はあるにしても、双方の目的は企業で生まれた発明を価値のある権利にすることで共通する(はず)ですから、「共に成長する」という関係を築くことは可能ですし、お互いにその目的を達成するために自分ができることを追求したいと思っています。とは言え、プライドという厄介なものがあってなかなか実現できないんですけどねぇconfident

« 企業知財部と特許事務所との業務経験はどう役立つのか(補遺) | トップページ | 外国特許出願に思うこと(雑感) »

知的財産/特許」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 企業知財部と特許事務所との業務経験はどう役立つのか(補遺) | トップページ | 外国特許出願に思うこと(雑感) »

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
フォト
無料ブログはココログ