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ゲームも特許になる!?

真夜中ですので、手短に(と言いつつ長くなるのは悪い癖coldsweats01)。

ネットサーフィンをしていましたら、「ゲームも特許になる!コーエーテクモのキーマンが語る知的財産の重要性」という題名の記事を発見しました。記事の内容についてコメントしたい部分もあるのですが、それはそれとして、ふと、自分が経験してきたことを思い出しましたので、少し思い出話をしてみたいと思います(今回の話を含む思い出話は、いずれ研修資料になるようにまとめつつあります)。

縁あって、大手ゲームメーカーの知財部(正確には知的所有権室と言っていました)に転職したのが、今から20年ほど前です(1994年です)。その頃のゲーム業界における知的財産として重視されていたのは著作権だったのですが、任天堂、ナムコ、セガには、私が入社した時点で既に知財専門の担当者がおられたようです。ナムコ、セガはゲームセンターに導入しているアミューズメント機器、任天堂は据え置きゲーム機に関する特許出願をそれなりにされていましたが、いわゆるゲームソフトに関する特許出願も(膨大な件数ではないですが)されていました。

当時、ゲームに特許が成立するのかという話で話題になったものとして、スクウェア(当時)が権利を取得されたアクティブタイムバトル特許(特許2794230号)がありました。この特許を代理されたのは、ソフトウェア関連発明の先駆者的存在である弁理士先生でして、「流石だなぁ」という印象を持ちました。

この、1994年という年は、ソフトウェア関連発明にとってなかなかエポックメーキングな年です。つまり、Alappat事件において装置としてのソフトウェア関連発明の登録性が認められたことを契機に、日米において装置発明としてのソフトウェア関連発明が脚光を浴び始めました。以前の記事で、この頃に私が弁理士会のソフトウェア委員会に在籍したことをお話ししましたように、私がゲームメーカーの知財部に在籍した時期は、ちょうどソフトウェア関連発明の議論が盛り上がっていた頃で、私としても、ソフトウェアとしてのゲームソフトにどのような特許が成立するのかについて様々なチャレンジをしてきました。

そう考えると、最初にご紹介した記事の題名にもなっている、「ゲームも特許になる」ということを20年ほど前から地道に実践してきたなぁ、ということを思い出したわけです。

で、ゲーム業界のみならず世間がゲームと特許との関係について「著作権だけじゃないんだ」という意識を(少しでも)持って頂ける契機となっただろう事件として、いわゆる音ゲー特許事件があったわけです。この辺の苦労話は、上に書いたように研修資料としてまとめつつありますので、また機会がありましたら。

ちなみに、こんな記事がネットに落ちてました(実にわざとらしいbleah)。

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知的財産/特許」カテゴリの記事

コメント

市丸風呂屋さん、こんにちはhappy01

ソフトウェア特許屋からすると、ビジネスモデルをシステムに展開して、そのシステムに技術的特徴が有れば特許登録される可能性は「ある」(高いわけではないけど)というのは結構常識だと思ってたわけですが、世間の反応は違ったわけで。

そう考えると、色々とチャレンジしておくといいことがある、ってわけだと思います。チャレンジさせてくれるクライアントなりクライアントの担当者がチャレンジしないといけないわけですがcoldsweats01

お疲れ様です。
 追い打ち情報ということで・・。happy01

 ビジネスモデル特許が騒がれ始めたのは(通説では)、USP5193056ってことになってますね。。具体的には、米国でのステートストリートバンク事件の判決(1998年7月)。

 で、この特許、面白いことに、

Assignee: Signature Financial Group Inc. (Boston, MA)
Appl. No.: 07/667,777
Filed: March 11, 1991
Date of Patent: March 9, 1993

あら、古い・・。

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