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競争戦略やらコアコンピタンスやら(謎)

本日は時間がないので飛ばし気味に話を進めますcoldsweats01

先日、ネットニュースを見ていたら、気仙沼で日本製の高品質なニットを提供する「気仙沼ニッティング」という会社が、ハーバードビジネススクールの学生さんたちをインターンで受け入れた時のことを紹介した記事がありました。

で、このインターンの時に、インターン生に「海外展開」について検討をしてもらったところ、海外展開を規模拡大のための手段であると捉え、海外で安く作って売れば良いという意見まで出てきたそうです。何故、気仙沼ニッティングさんが海外展開を考えたかってのは、先程ご紹介した記事や気仙沼ニッティングさんのHPをご覧頂くとして、先程のインターン生の方々がある意味typicalな解答をしてきたのは、やはり、企業経営なり経営戦略として、いわゆるPorter流の競争戦略という文脈で考える癖があるんだろうと思うのです。

また先日、「世界一受けたい授業」で、JR東日本の清掃子会社であるテッセイ(7分間の奇跡で知られる会社です)の企業改革に関するケーススタディがハーバードビジネススクールで紹介されていることが取り上げられていて、その授業の中で、一時期経営不振に陥ったテッセイを蘇らせる手法として、これも定石ともいえるレイオフをするという意見が出てきたそうです。まぁこれも、ある意味競争戦略という文脈で考えるとこんな意見になるよなぁ、と思うわけです。

経営戦略論でPorter流の競争戦略ではないものとして有名なものに、コアコンピタンス経営というものがあります。詳細は成書に譲りますが、全くイコールではないにしても、知財関係者として馴染み深い、知的資産と似た概念だろうと思っています。このコアコンピタンスは、その企業が初見である場合は的確に把握することが難しいです。気仙沼ニッティングさんが海外展開を考えた理由の背景にある、高品質な手編みニットというのは、ある意味コアコンピタンスですし、7分間の奇跡にしても十分コアコンピタンスと言っていいものです。

競争戦略論からするとコアコンピタンスは他社との差別化要因という言い方になるんだろうと思うのですが、内的要因に基づく差別化要因は時に忘れられがちになる気がしています。SWOT分析でいうところのSを書く時に、コアコンピタンス的な視点を忘れずにいれば、クロスSWOTをすれば、このコアコンピタンスを活かした競争戦略を立案できると思うんですがね。

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